【コラム】感情や考え方を「言語化」して自己開示をする必要性【恋愛・対人関係】

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めりぽん

 こんにちは、めりぽんです。
 今回はコミュニケーションにおける「言語化する必要性」のお話をしたいと思います。

目次

自分の感情や考え方を伝えよう

 人間関係を構築していくうえで、相対する人に対して「どこまで親密な関係になろうか」と考えたことはあるでしょうか。

 その場かぎりの関係、仕事の付き合いだけの関係、友人の知り合い、友人、家族、自身の子供、長い月日をともにするパートナー。すべての関係に対して、平等に自己開示をする人はほとんどいらっしゃらないと思います。

 そうなると、「関係ごとに自分の感情・考え方をどこまで自己開示するか」という線引きが必要になってくると思います。

 特に信頼関係を構築したい人間に対して、自己開示をしないことにより信頼が崩れる可能性があります。

めりぽん

 今回はいったん、開示レベルの高い「人生のパートナー」に絞って考えていきたいと思います。パートナー以外の方への考え方については、必要に応じて開示レベルを下げたり話題を絞るなど臨機応変に考えてみてください。

 みなさんは、「こんなこと、相手に言わなくても伝わるだろう」と思ったことはありますか?

 感謝、共感、尊重、価値観、思いやり、こだわり、愛情表現。ひとつひとつ、都度言葉にするのは大変ですよね。

 ですが、それは本当に以心伝心で相手に届くでしょうか?「届いている」と思い込んでいないでしょうか?

 「そんな些細なこと」「相手の時間を奪うのも悪いから」「今更言うのも恥ずかしい」など、色んな考え方があると思いますが、言語コミュニケーションを怠ることによって相手との心の距離が開いてしまう恐れがあります。

 相手の気持ちを深く考え、自分のことを理解して貰いたいと思うのであれば、感情や考え方を「言語化」して自己開示をする必要があります。

言語化するメリット

相手に対して自分をもっと知ってもらえる

 知ってもらうこと、理解を得られることは自分のためにもなります。ありのままの自分を知ってくれている人とは心理的距離が近くなるからです。

言語化して開示することによって「相手を信頼している」ことを伝える

 信頼とは日々の言動の積み重ねです。自己開示だけで信頼を築くものではありませんが、「込み入った話題も避けずにしっかり話せる人」であると相手に伝われば、更に信頼関係は強固なものになります。

先に自分の感情や考え方を伝えておくことで、開示内容に起因する問題が起きた場合にも理解を得られる

 相手に伝えていない場合、「なぜ教えてくれなかったのか」と不信感を抱かれるなど大きなトラブルとなる可能性があります。

言語化するデメリット

言語化には得意不得意があり、時間がかかかる可能性がある

 日頃から「言語化」というアウトプットを使っていないと、上手くいかない場合があります。予め、「相手に伝えたいこと」の要点を書き出しておくと、頭の中で整理がしやすいです。しっかり文章にしなくても、書き出すことにメリットがあります。

 また、不安であれば書き出した要点のまとめを見ながら話をすることについて、相手の了承を得てみましょう。大事なことは「完璧なプレゼン」ではなく、相手との対話です。

一方的に自己開示しても相互に理解が得られないため、信頼に繋がらない

 コミュニケーションが一方的では成り立たないのと同じことですが、相手が望んでいない時に一方的に自己開示しても疎ましく思われてしまう可能性があります。相手がこちらからの自己開示を聞くことができる状況か、また相手からも開示をしたいと思って貰えているかどうか確認してから話し合いましょう。

相手と決定的に譲れない主張がある場合や、社会的に不道徳な考え方がある場合、関係が崩壊する可能性がある

 人はそれぞれ別の環境やコミュニティの中で形成された価値観、概念があるので、相手と完全に一致することはありません。どこまで妥協できるかのラインは引いてから話し合いはするべきですが、譲れない部分や受け入れられない事実があると関係が崩壊する可能性があります。

 ただ、後述で詳しく書きますが嘘や隠しごとでごまかしてしまうと、「自分が真に自己開示ができていない相手」となってしまいます。また、嘘や隠しごとを完璧に墓場まで持っていく覚悟や、関連する内容から綻びを出さないという強い信念が持てるでしょうか。

 早い段階で開示しないのであれば、何年か先に崩壊する未来が待ち受けている可能性が非常に高いです。受け入れてもらうための努力をした方が、もしくは受け入れてくれる人と出会う方が、未来の自分にとって良い方向に進むはずです。

具体的にどのような内容から自己開示するべきか

 では、パートナーへどのように自己開示するべきか具体的に考えていきましょう。

 いきなりすべてを開示するわけではないことは先ほど挙げましたが、いきなり重い内容の話をしてしまうと相手に驚かれてしまいます。

 まずは簡単な自己開示からはじめ、レベルアップをしていく必要があります。

前提

 自己開示をするためには、「話し合いのための姿勢」を意識してください。

 特にレベル段階の2や3の話をするときには、しっかり相手と向き合う時間を作りましょう。会話の前に、自分と相手に以下のようなルールを決めてから話し合いを始めてください。良好な関係の維持には、お互いの共通認識、すなわちルールが必要です

  • 大事なこと、込み入った話をしたいと伝え、時間を確保する。日常の“ながら”で会話をしない。
  • 相手の言葉を遮ったり、頭ごなしに否定しない。
  • 必要なことは相互理解のため、話の途中で論点をすり替えたり、言い訳をしない。
  • 相手の考えに流されて、自分の考えや感情を蔑ろにしない。良いと思ったこと、嫌だと思ったことは隠さずに伝える。

レベル1:当たり障りのない内容から自己開示をしていこう

 まず、最初のコミュニケーションとしては「こんな考え方をする人間である」と伝える必要があります。

  • 自分の経歴、仕事の内容
  • 趣味
  • 自分が今興味がある、やりたいこと
  • 自分が苦手なこと、できないこと

 最初の取り掛かりでは、多少相手に恰好を付けたいなど見栄を張る部分があると思います。ただし自己開示をしたつもりで、自分をよりよく見せるために嘘や誇張多い自己呈示にならないように注意しましょう。

 一つ例を挙げて考えてみます。

  1. 相手とデートなどのイベントの時に「いつも以上に身だしなみを整える、おしゃれに気を遣う」(自己呈示
  2. 相手に「おしゃれですね」などと話題を振られた場合や、こちらから話題を振る際に『本来の自分・ありのままの自分の考え方』を伝える(自己開示
    • 「普段から人並みに気を遣っているが、実はデートなので身だしなみやおしゃれにいつも以上に気合を入れた」(デートだから更に気を遣ってきたことを伝える)
    • 「普段からおしゃれなどは苦手だが、実はあまり得意ではないからネットで調べて実践してみた」(相手に良い印象を持ってもらいたく努力したことを伝える)
    • 「普段からおしゃれをしているが、実は家ではもっと緩い恰好をしている」(常に気を張っているわけではないことを伝える)
  3. 「相手の好みに合っているかどうか」「努力の方向性は間違えてないだろうか」など相手の印象を伺う(コミュニケーション

 自分をよりよく見せる自己呈示は大なり小なりあると思います。しかし、自己開示ができずにいると「おしゃれな人だと思われている自分」を演じ続けなければなりません。浅い関係であれば演じ続けることも出来ると思います。ただ、自分のことを理解してもらいたい相手に、自分を演じ続けるのは疲れるし綻びがでやすいです。

 「バレないから大丈夫」と思っていても案外人は敏感で嘘や誇張は気付いてしまいます。相手にマイナスの印象を与えますし、「嘘をつく人」のレッテルを貼られてしまいます。

めりぽん

 ちなみに、例に挙げた「実は、家ではもっと緩い恰好をしている」のは普通のことでは?と思いますが、当たり前のことでも言語化して伝えることが自己開示です。
 必要なことはありのままの自分を知ってもらうことです。相手のことを深く知りたい・自分を理解してもらいたいと思うのであれば、小さなことでも自己開示をしていきましょう

レベル2:相手と必要なコミュニケーションをとりながら、影響を与える可能性がある開示をしていこう

 次に、将来を見据えるのであれば「相手に影響を及ぼす可能性がある」内容を伝えていきます。

  • 生活基盤にかかわること
    • 仕事関係での不安
    • 病気があること
    • 借金があること 等
  • 自身の親や兄弟など、家族の関係
    • 家族関係が良好であり、頻繁に交流をしている
    • 家族関係があまりよくないため連絡の頻度が少ない
    • 家族関係を断ち切っており、連絡をとっていない 等
  • お金に関する考え方
    • 節約や倹約が好きで帳簿につけしっかり管理する
    • 管理はルーズで使いたいように使う
    • 生活レベルに対するお金の使い方 等
  • どうしても譲れない持論
    • 将来子供が欲しいor子供は欲しくない
    • お酒を飲むことが好きだから晩酌は毎日したい
    • 趣味には全力で辞めたくない、干渉されたくない 等

 受け取る人によってはマイナスのイメージが持たれる可能性がある内容も含まれるため、出来る限り自己開示のあとに「将来の見通しや展望」も併せて伝えましょう。そして、相手に影響を及ぼす可能性がある内容は一方的に伝えることで完結しないため、「相手がこの開示に対してどう考えているか、どう感じたか」を伺いコミュニケーションをとりましょう。

 頭で理解できても感情が追い付かない、という言葉はよく耳にすると思います。焦らずゆっくり相手の感情、考え方を「言語化」してもらうことが大切です。

 例として家族の関係について挙げてみました。

 家族関係が良好であれば伝える必要がないのでは?と思うかもしれませんが、それはあくまで「自分の考え方」です。

  • 家族からの過干渉の可能性があるのでは?
  • 頻繁に交流をしているなら自分も参加する必要があるのでは?
  • 家族との思い出などを語る必要があるのでは?

 相手にとってこのような考え方になる可能性があります。「自分の考え方」と同じならそれに越したことはありませんが、知らずのうちに相手を傷つけたり無理をさせる場合があります。相手の考えを想像だけで語ってしまうと、大きな齟齬が発生しかねません。ひとつひとつすり合わせ、問題をクリアにしていきましょう。

 また、どうしても譲れない持論に関しては相手の理解を得ることが大切です。自分が譲歩する可能性も加味して伝えましょう。

めりぽん

 相手とのコミュニケーションを密にとった上で、どうしても合わない部分や譲歩出来ない部分があるのであれば、人生のパートナーとして選ぶべきではないと私は考えます。
 婚姻者の離婚原因の上位は男女ともに『性格が合わない』となっており、価値観や考え方の相違は破綻に繋がるからです。

 「自分の感情・考え方」を伝えたうえで、「相手の感情・考え方」を尊重することが大切です。時に自分が折れたり考え方を矯正する必要があったとしても、「この人とパートナーとして共に生きたい」と思えるかどうかを考え、自己開示をしていきましょう。

レベル3:ありのままの自分を開示していこう

 最後に、「他の人には話すことが憚られるが、パートナーにのみ伝えるつもりがある」ことの自己開示をしていきます。

  • 人生における大きな失敗
  • 相手に甘える
  • 性に関する話
  • 社会的に不道徳とされる可能性がある話
  • 着飾らない自分の考え方

 レベル2までで信頼関係を築けたからこそ、開示できる内容も話していきましょう。もちろん、相手の反応を伺い必要に応じてコミュニケーションもとってください。

めりぽん

 特に「性に関する話」はタブーとされがちな日本ですが、パートナーだからこそ性の話をきちんとするべきだと私は思います。苦手であるならそのことを伝えるだけでも必要です。
素直な感想を言い合えるのであれば、コミュニケーションのひとつとして取り入れていきましょう。

 レベル3まで進んで尚、嘘をついたり隠していることがあると、大きく信頼を失います。勇気が必要なことですが、真実をしっかり伝えましょう。

私が実際に取り組んだ自己開示

 主観メインで綴った記事はこちらになります。

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まとめ

「言語化」と自己開示のお話、いかがだったでしょうか。

  • 良好な人間関係を築くために感情や考え方を「言語化」して自己開示しよう!
  • 相手に「伝わっているだろう」と憶測で考えず、どんどん言葉にして伝えよう!
  • しっかり相手と向き合う時間、姿勢、ルールを決めて話し合いをしよう!
  • 嘘や隠しごとは最終的に綻びが出てしまうので、真実を伝えよう!
  • 自己開示は段階を追って相手に伝えていこう!

 人間関係を円滑にしていくのは大変だし、とても労力が要ることです。

 けれど自分が後悔しないためのものなので、ぜひ出来ることからはじめてみてくださいね。


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